肩凝りへの対処と鍼灸治療の効果

多くの方が経験する健康問題の1つ「肩凝り」

肩凝りは筋肉の血流が悪化することで現れます。

そのため、鍼灸などで血流を改善することが大切です。

今回はそんな「肩凝り」について綴らせていただきました。

肩凝りとは

首や肩の筋肉が過度に緊張した状態のことです。

「頭を支える筋肉」や「姿勢を正す筋肉」が緊張し続けることで、血流が悪化して起こります。

そのため、デスクワークや長時間のスマホ使用で起こる「現代病の1つ」とも言えます。

症状

肩の痛みや重怠さが主な症状です。

肩凝りが悪化すると、

  • 筋肉の凝りが神経を圧迫することで起こる『頭痛
  • 血管が圧迫されて頭が浮腫むことで起こる『眩暈

など、他の症状が現れることもあります。

※「頭痛と眩暈」それぞれの詳細は症状名をクリック

原因

筋肉の血行不良です。

筋肉には酸素や栄養素が行き届かないと「硬く緊張する」性質があります。

筋肉が緊張状態になると、からだは血液を素早く供給できるように血管を収縮させます。
勢い良く水を出したい時にホースの先を摘むような原理です。

一時的な血行不良であれば問題ありませんが、血行不良の状態が継続してしまうと常に血管を収縮している(血圧の高い)状態になり、筋肉内に疲労物質が溜まり易くなります。

その結果、凝りや痛みを感じやすくなってしまいます。

長時間の同じ姿勢も侮れません

姿勢の保持にも等尺性収縮という筋緊張を伴います。

筋肉の収縮には、

  • 等張性収縮(アイソトニックコントラクション)
  • 等尺性収縮(アイソメトリックコントラクション)

大きく2種類があり、等張性収縮はダンベル運動や力こぶのような一般的な筋収縮です。

対して、等尺性収縮は買い物袋を持ったまま歩いている時のような関節運動を伴わない筋収縮のため、気づいたら筋疲労が溜まっている状況になるので注意が必要です。

「デスクワーク」や「長時間のスマホ操作」は筋肉が常に等尺性収縮をしているため、首肩コリが起こります。

肩凝りを防ぐには

肩を温める、ストレッチを行うなど、筋肉の血行不良を改善することが大切になります。

また、セルフケアで改善しない肩凝りや痛みには鍼灸がおすすめです。

肩を温める

ホットパックや入浴により血行を促進することで、筋肉に酸素や栄養素が行き届き、老廃物を除去することで痛みや凝りを防いでくれます。

浴槽に浸かる習慣のない方は、毎日10分浴槽に浸かることを習慣化することをおすすめします。

ストレッチ

筋肉を動かすことで血液循環が高まり、凝りの解消につながります。

ストレッチは1回に長時間行うよりも、何度かに分けてストレッチする頻度を増やした方が効果的です。

『ストレッチに関する詳細はこちら

鍼灸の効果

鍼灸は血行を促進することに優れています。

からだに鍼を刺して、わざと小さな傷を作る事で、からだは異物である鍼を排除して壊れた組織を修復するために血行を促進します。

鍼により血管が拡張することで、疲労物質が排泄されて、必要な酸素や栄養素が患部に行き届くため、痛みや凝りが改善します。

そのため、湿布薬やセルフケアで改善がみられない方に鍼灸はおすすめです。

肩凝りが続く場合には

ストレッチや入浴を習慣化することで、肩凝りを予防することができます。

肩凝りは放って置くと悪化して、頭痛や眩暈などの症状が現れたり、セルフケアでは回復できない状態になってしまいます。

そのためセルフケアで改善がみられない方には鍼灸をおすすめします。

この記事の著者

中島 裕(Nakajima Yutaka)
中島 裕(Nakajima Yutaka)
「白金のかかりつけ鍼灸院」を目指し、日々鍼灸施術に励んでおります。

鍼灸は様々な症状の改善へ効果が期待できる一方、効果の期待出来ないものや病院での治療を優先した方が良いケースもございます。

当室では鍼灸適応を判別し、ご利用者様に最善の治療方法をご提案させていただきます。

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