冷え性への対処と鍼灸治療の効果
身体は寒くないのに手先や足先が冷たく感じる…など、
女性の半数以上、男性の2割以上の方が感じている冷え性ですが、定義が確率されていないため漠然とした症状として考えられております。
今回はそんな冷え性について、
- 冷え性とはなにか?
- 冷え性の原因と対策
- 冷え性に鍼灸は有効か?
についてお伝えさせていただきます。
そもそも冷え性とは
冷え症は、手先や足先など四肢末端または腕や脚などが通常寒さを感じない温度でも冷えている感覚がする状態のことを指します。
そのため、体温36度以下の方を指す低体温症とは異なりますので注意が必要です。
どのような自覚症状が挙げられるのか
- 他の人に比べ寒がりだと思う
- 手足が他の人より冷たい方だと思う
- 手足または腰など体の一部が冷えてつらい
- 体全体が冷えてつらい
- 足先が冷えるため、夏でも靴下を履く
などの自覚症状が挙げられます。
また、冷え性に伴う血行不良による、肩凝り・腰痛・肌荒れ・便秘や月経不順などの症状にお悩みの方も多く見受けられます。
冷え性の原因と対策
冷え性の原因
遺伝的な要因がある場合もありますが、
- 睡眠不足(睡眠サイクルの悪化)
- 運動不足
- 朝食を抜く(偏食)
などの生活習慣や自律神経の乱れが主な原因となる場合が多く見受けられます。
そのため、予防や改善方法の多くは生活習慣や自律神経の乱れを整える方法が主になります。
冷え性の対策
代表的な方対策法としまして、
- 塩や熱を加えた暖かい食事を優先的に取るようにし、生野菜などの身体を冷やすものを控える
- 足先の冷えを感じる場合に、靴下の重ね履きや電気毛布などを巻いて冷やさないようにする
- 入浴時にしっかりと湯船に浸かる
- 適度な運動(ウォーキングなど)を行う
- 睡眠サイクルを正常にする(早寝早起き)
- 鍼灸やマッサージを受ける
などが挙げられます。
冷え性に鍼灸は効果的か?
鍼灸で自律神経やホルモンバランス(内分泌環境)の乱れを整えることで、冷え性の改善を期待することが出来ます。
鍼灸はお身体に本来備わっている自然治癒力を最適化することに優れているため、冷え性の原因とされる自律神経の乱れや、血行不良による肩凝り・腰痛、ホルモンバランスの乱れによる肌荒れや便秘や月経不順などのさまざまな不定愁訴に効果を期待することが出来ます。
しかし、生活習慣の改善に併せて鍼灸治療を行うため、「1回の治療で完全に良くなった!」などの期待はあまり持てません。
冷え性に対して鍼灸治療を行った調査結果においても、週1回合計15回の治療を行った結果、有効であるとの報告があります。
そのため、週1回ないし2週に1度のペースで治療を行う際にも、3ヵ月〜6ヵ月程の期間を有するとお考え下さい。
最後に
冷え性は生活習慣や自律神経の乱れから冷え性が起こる場合もあれば、血行不良による肩凝り・腰痛、ホルモンバランスの乱れによる月経不順が原因など、お一人お一人で治療内容が異なります。
そのため、お身体全体の状態に耳を傾けて鍼灸治療を行うことが素晴らしい効果へと繋がるためには必要です。
「1回の治療で良くなる!」といったことはあまり期待できず少し根気のいる鍼灸治療になる傾向がございますため、お身体の声に耳を傾け、その症状を親身に考えてくれる治療院で鍼灸治療を受けられることをお勧め致します。
その他の症状に関しての記事はこちら
神経系 | 肋間神経痛・腕や足の痺れ・不眠症・坐骨神経痛・頭痛・自律神経失調症 |
---|---|
運動器系 | 肩凝り・四十肩・腰痛・股関節痛・膝痛・腓骨筋腱炎・足底腱膜炎・ドケルバン症候群・ゴルフ肘 |
消化器系 | 下痢・便秘 |
循環器系 | 冷え性・高血圧 |
感覚器系 | 眼精疲労・アトピー・突発性難聴 |
婦人科系 | 不妊症・逆子・月経痛・更年期障害 |
その他 | ストレッチ方法・ダイエット・全身倦怠感・美容鍼 |
アクセス
東京都港区白金3-9-16(マロン白金3A)
東京メトロ
白金高輪駅(4番出口)より 徒歩6分
白金台駅(2番出口)より 徒歩9分
都営バス
渋谷-新橋(赤羽橋)「四の橋」より徒歩3分
渋谷-田町「三光坂下」より徒歩3分
鍼灸師のコメント
不定愁訴(ふていしゅうそ)とは、検査をしても原因が見当たらないが、頭が重い、疲労感が抜けない、などの自覚症状があることを指します。