むずむず脚症候群(RLS)への対処と鍼灸治療の効果
脚に不快な感覚が現れ、じっとしていられなくなる「むずむず脚症候群」
夕方から夜間に症状が強くなり、睡眠に影響することも少なくありません。
まずは原因の確認と医療的な評価が大切で、体調を整える手段として鍼灸も有用です。
今回はむずむず脚症候群への対処方法と鍼灸の効果についてご紹介いたします。
むずむず脚症候群とは
安静時、とくに夜間に脚に不快な感覚が現れ、動かさずにはいられなくなる疾患です。
「レストレスレッグス症候群」または「下肢静止不能症候群」とも呼ばれます。
妊娠中や鉄欠乏の状態で、一時的に症状が出現するケースもあります。
症状
脚にむずむずするような不快な感覚が現れ、じっとしていることが辛くなります。
「脚の中を虫が這うような感覚」「焼けるような違和感」など、感じ方や表現はさまざまです。
夜間(安静時)に強くなる傾向があり、脚を動かしたりすると一時的に軽減する特徴があります。
寝つきが悪くなったり、睡眠の途中で目が覚めるなど、睡眠障害につながることもあります。
原因
原因が一つに決まっているわけではありません。
鉄欠乏との関連や、ドパミン神経機能、遺伝的要因などが関与すると考えられています。
妊娠中や腎機能障害、特定の薬剤の使用などに伴って症状が現れる場合もあります。
そのため、自己判断で済ませず、神経内科などで原因を含めた評価を受けることが大切です。
治療方法
薬物療法が中心です。
鉄不足が確認された場合には鉄剤、症状が中等度以上の場合にはドパミン作動薬などが検討されます。
カフェインやアルコールの摂取を控え、適切な睡眠など、生活習慣を整えることも大切です。
また、睡眠の質の低下や心身の緊張などが気になる方には、鍼灸もおすすめです。
鍼灸の効果
鍼灸には自律神経のバランスを整える作用があります。
睡眠の質の低下や慢性的な緊張状態は、症状をつらく感じる要因の一つになります。
鍼灸で心身の緊張を和らげることは、睡眠の安定や脚の不快感の軽減につながることが期待されます。
施術を検討する目安
医療機関で原因や症状を確認した後に、
- 症状が安定せず、つらさが続いている
- 過労やストレスによって症状が悪化しやすい
- 睡眠の質が低下している
このような場合には、鍼灸を検討する目安となります。
鍼灸を受ける際の注意点
鍼灸は比較的安全性の高い施術とされていますが、お身体に鍼を用いる以上、内出血やだるさなどの反応がみられることがあります。
副反応については『鍼灸の副反応(内出血やだるさ)について』もあわせてご確認ください。
こうした特徴を踏まえたうえで、症状や体調に応じて施術を検討していくことが大切になります。
当室の考え方
むずむず脚は、鉄欠乏や腎機能障害が関与することもあり、医療機関での診断・治療が優先されます。
そのため当室では、必要に応じて医療機関の受診をお願いしています。
一方で、治療後も不快感が続いている、といった方も少なくありません。
私はそのような不調を「仕方ない」と諦めてほしくありません。
鍼灸は万能ではありませんが、検査で捉えきれない身体の不調に対してアプローチすることが可能です。
だからこそ当室では、お身体全体を丁寧にみつめ、検査結果だけではわからない、一人ひとりの「つらさ」に向き合うことを何より大切にしています。
この記事の著者

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鍼灸師/港区白金で開業8年
安心してご相談いただける鍼灸院を目指し、日々施術に取り組んでおります。
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