四十肩への対処と鍼灸治療の効果
夜中に眠っている時にも肩が痛む…
少しずつ肩の動きが悪くなってきた…
その痛みは四十肩かもしれません。
今回は、
- 四十肩とは
- 四十肩になってしまった際の対処法
- 四十肩への鍼灸治療
- こんな場合には病院へ
と言った内容を、お伝えさせていただきます。
目次
四十肩とは
正確には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、40代以降に発症することが多いため四十肩・五十肩と呼ばれております。
四十肩には、
- 腕を動かした際に発生する鋭い痛みの「急性期」
- 肩の可動範囲が狭まる「慢性期」
があります。
四十肩の原因
四十肩の原因については、
- 打撲やムチ打ちなどの外傷
- 筋肉の衰え
- 靭帯の柔軟性の低下
- 通常の検査ではわからない程の小さな靭帯損傷が原因との説
など様々な要因が考えられます。
しかし、現在のところハッキリとしておりません。
四十肩の症状(特徴)と対処方法
「急性期」と「慢性期」により症状、対処方法が異なります。
急性期
夜から明け方にかけて激しい痛みが現れることもあり、夜間痛と呼ばれ四十肩の特徴の1つでもあります。
痛む時間帯などは個人差があるようですが、気温が低下しやすい、涼しい時間帯に悪化する方が多いようです。
運動時にも安静時にも痛みを伴うことがあり、痛みが二の腕や指先まで走ることもあります。
急性期の対処法
鋭い痛みや夜間痛がある場合には3日〜1週間ほどで慢性期に移行します。
そのため、安静にしてお過ごし下さい。
外傷などで患部に出血や腫脹(疼痛)がある場合
外傷などで患部に出血や腫脹(疼痛)がある場合には、
- 安静
- 氷などで冷却
- テーピングなどで圧迫
- 患肢を挙上する
などを行い、出血や腫脹(疼痛)が引かない場合には病院で検査をしてください。
慢性期
鋭い痛みから鈍い痛みへ変わってきます。
急性期のような電撃が走るような痛みがなくなり、一安心したのも束の間、今度は肩を動かせる範囲(可動域)が狭くなってしまいます。
そのため、肩を上げたり腕を後ろに回す動作が行い辛くなります。
関節が動かし辛い状態(拘縮)のまま動かさないでいるとさらに拘縮が進むため、治療が長引いてしまいます。
慢性期の対処法
肩関節の可動域を広げたり、拘縮を防止するためにも運動を始めていきます。
動かすのが痛くて…と言う方には、お風呂やプールなどの水中での運動がお勧めです。
重力が加わらない水中はゆっくりと可動域を広げる運動に最適です。
他にも、
- 肩を温めて血行を改善する
- 消炎鎮痛成分が配合された湿布薬を使用する
(慢性期の場合には温湿布と冷湿布はお好みの方をお使いいただいてOKです) - 鍼灸マッサージを受ける
などは有効です。
四十肩への鍼灸治療
鍼灸治療の場合でも、急性期と慢性期で施術内容が異なって参ります。
急性期への鍼灸治療
痛みや炎症の軽減を目的に施術していきます。
炎症や痛みを出している物質を循環させるよう施術致します。
慢性期への鍼灸治療
鍼灸での血行循環、筋肉の柔軟性の向上、患部の緊張緩和に加えて、運動療法、マッサージやストレッチを行い、肩関節の可動域が広がるように施術していきます。
このような場合は病院へ
四十肩かな?と考えている方のうち、
- 重いものを持ったり
- ぶつけたり
して痛めた場合には、1度病院での検査をお勧めします。
「腱板断裂」と言って四十肩に症状が似ているため放っておいてしまう方が稀にいらっしゃいます。
肩関節は棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋と言う4つの筋肉から構成される腱板(ロテーターカフ)によって、腕を体幹に固定しております。
腱板断裂は部分的あるいは全体的に腱板(ロテーターカフ)を断裂してしまっている状態です。
「四十肩」と「腱板断裂」の違い
四十肩は、別名「凍結肩」と呼ばれるように、動かすこと事態が困難になります。
それに対して腱板断裂の場合には、自力では腕をあげられないが逆の手で支えたり、第三者の手伝ってもらうと上げる事が出来るのが特徴です。
また、腕が痛くて挙がらないと言った症状の他に、
- 肩を挙上した際にジョリジョリとした音(軋轢音)がする
- 肩甲骨の下側の筋肉(棘下筋)に萎縮がみられる
といった場合には腱板断裂が疑われます。
最後に
四十肩は痛みの程度や肩関節の可動域制限などの症状ががお一人お一人異なり、少しずつ回復していくのが特徴です。
そのため、鍼灸マッサージによる血行改善や可動域改善を行うことで通常よりも早い回復を期待することができます。
鍼灸マッサージのみならず、運動や湿布など無理のないスタイルで改善を目指していただけましたら幸いです。
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