気管支喘息への対処と鍼灸治療の考え方
ヒューヒュー・ゼーゼーという喘鳴や激しい咳を伴う「気管支喘息」
気管支喘息は慢性的な気道炎症を背景に、発作を繰り返す疾患です。
予防には鍼灸で体調を整え、喘息発作の起こりづらい状態に維持することも有用です。
今回は気管支喘息への対処と鍼灸の考え方についてご紹介いたします。
気管支喘息とは
気道の慢性炎症により、可逆性の気道狭窄が起こる疾患です。
気道は炎症によって過敏になり、アレルゲンや寒暖差、感染などの刺激で狭くなります。
炎症が持続すると発作を繰り返しやすくなるため、継続的なコントロールが重要です。
症状
代表的な症状は喘鳴、咳、呼吸困難です。
夜間から早朝に悪化しやすく、胸の圧迫感や背部の緊張を伴うこともあります。
月経に関与する場合や薬(酸性NSAID)の服用後に起こることもあり、重症の場合は救急対応が必要になるため、自己判断は避けるべきです。
原因
アレルゲンや感染、気温変化など多因子が関与します。
花粉やハウスダストなどのアレルギー要因に加え、ストレスや疲労も発作の誘因になることがあります。
百日咳菌やマイコプラズマといったの感染症で咳が続く場合もあるので、まずは呼吸器内科での診断と管理が優先です。
治療方法
吸入ステロイドを中心とした薬物療法が基本です。
発作時には気管支拡張薬を使用し、日常的には炎症を抑える吸入薬でコントロールします。
原因物質の回避や生活環境の整備も重要で、薬の中断や減量は必ず医師の判断が必要です。
鍼灸の効果
鍼灸には緊張緩和や自律神経を整える作用があります。
慢性的な緊張や睡眠不足は発作の誘因となることがあり、体調を整えることが安定維持につながる場合があります。
鍼灸を併用することで、気道過敏性や炎症の改善が示された報告もあり、補助的な役割を期待できます。
施術を検討する目安
呼吸器内科で診断・治療を継続していて、
- 疲労や緊張などが誘因となっている傾向がある
- 季節の変わり目に発作の回数が増える
このような場合には、鍼灸を検討する目安になります。
当室の考え方
気管支喘息は医学的管理が優先され、急性発作時は鍼灸の適応外です。
当室では、薬の代替や減量を目的としておらず、疲労や緊張の緩和を通じて安定期を支える補助的立場で鍼灸を行なっています。
この記事の著者

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鍼灸は体の調整機能に働きかける療法ですが、
すべての症状に適しているわけではありません。
当室では、症状の背景や経過を確認したうえで鍼灸の適応を判断し、
その方にとって無理のない選択をご提案いたします。
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