鍼灸の安全性と副作用やリスクについて
比較的安全性の高い施術とされている鍼灸。
ですが、鍼を体に用いる以上、多少の身体反応やリスクが生じる可能性があります。
今回は鍼灸施術の安全性と、副作用やリスクについてご紹介いたします。
鍼灸の安全性
鍼灸は古くから行われている施術方法の一つで、現在も世界各国で利用されています。
日本では、鍼灸を行うためにははり師・きゅう師という国家資格を取得する必要があります。
国家資格を取得するには専門教育を受けたうえで国家試験に合格する必要があり、解剖学や生理学など人体に関する基礎知識を学びます。
また、現在の鍼灸施術では滅菌された使い捨ての鍼を使用することが一般的であり、衛生管理のもとで施術が行われています。
鍼灸でみられる身体反応
鍼灸施術では、体質や体調によって一時的な身体反応がみられることがあります。
痛みや違和感
鍼が皮膚や筋肉に触れる際に、軽い痛みや違和感を感じることがあります。
多くの場合は一時的なもので、施術中に調整することで軽減できることがほとんどです。
倦怠感や眠気
施術後に体がリラックスすることで、一時的に眠気や倦怠感を感じることがあります。
体の緊張が緩んだ際にみられる反応の一つと考えられており、多くの場合は数時間〜1日程度で落ち着きます。
立ちくらみやめまい
注射が苦手な方や低血圧の方では、施術中に一時的なめまいや立ちくらみが起こることがあります。
このような場合には刺激量を調整したり、横になった状態で施術を行うことで対応することができます。
鍼灸施術に伴うリスク
鍼灸施術は比較的安全とされていますが、適切な方法で行われなかった場合には以下のようなリスクが生じる可能性があります。
内出血(皮下出血)
毛細血管に鍼が触れることで、皮下出血が起こることがあります。
内出血は数日〜2週間程度で自然に吸収されることが多いですが、気になる部位がある場合には事前に施術者へ伝えることが大切です。
『内出血についてはこちらの記事で詳しく解説しています』
神経への刺激
神経の近くに鍼が触れると、一時的にビリッとした感覚が生じることがあります。
通常は鍼を抜くことで消失しますが、違和感がある場合には我慢せず施術者へ伝えることが大切です。
気胸
背中や胸部などの施術では、ごく稀に気胸が起こる可能性があります。
現在の鍼灸教育では安全な刺入深度や解剖学的知識が重視されており、適切な方法で施術が行われていれば発生頻度は非常に低いとされています。
鍼灸院を選ぶ際のポイント
鍼灸院によって施術方針や考え方は異なります。
東洋医学的な考え方を中心とする院もあれば、筋肉や神経など現代医学的な視点を取り入れて施術を行う院もあります。
施術内容や考え方は院によって異なるため、ご自身に合う鍼灸院を検討することが大切です。
当室の考え方
当室では安全面を最優先に考え、滅菌された使い捨て鍼を使用し、衛生管理を徹底したうえで施術を行っています。
また、施術前にはお体の状態を確認し、必要に応じて刺激量や施術方法を調整しています。
鍼灸は体の回復過程を整える補助的な方法の一つであり、症状の状態によっては医療機関での診察を優先していただく場合もあります。
安心して施術を受けていただくためにも、不安な点や体調の変化があれば遠慮なくご相談ください。
この記事の著者

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鍼灸は体の調整機能に働きかける療法ですが、
すべての症状に適しているわけではありません。
当室では、症状の背景や経過を確認したうえで鍼灸の適応を判断し、
その方にとって無理のない選択をご提案いたします。
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