寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん)への対処と鍼灸治療の効果

寒さで起こる「寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん)」

寒冷蕁麻疹は寒冷刺激を受けることで現れるため、身体を温めることが大切です。

免疫力が低下している時ほど現れ易いので、鍼灸で免疫力を高めておくことも予防になります

今回はそんな寒冷蕁麻疹について綴らせていただきました。

寒冷蕁麻疹とは

寒冷刺激によって生じる蕁麻疹で、寒暖差アレルギーとも呼ばれます。

冬の外気だけでなく、夏場のプールやエアコンの風などによる寒暖差でも起こります。

蕁麻疹の症状以外にも、呼吸困難や眩暈を同時に感じる場合には、アナフィラキシーという重いアレルギー反応の可能性が疑われ緊急対応が必要になります。

症状

皮膚の赤い盛り上がり(膨疹)と強い痒みです。

手足や顔などの露出部に現れ易く、背中や腹部などの全身に現れるケースも稀にみられます。

赤い盛り上がり(膨疹)の大きさは虫刺されサイズから手のひら大まで様々です。

温めること症状は落ち着き、数分〜数時間で自然と収まります。

6週間以上消えない(慢性蕁麻疹)場合には、違う刺激によって蕁麻疹が起きている可能性が考えられますので皮膚科の受診をご検討ください。

原因

寒冷刺激(寒暖差)によって起こります。

寒冷刺激は皮膚の細胞(マスト細胞)から「ヒスタミン」という物質を放出させます。

ヒスタミンの放出は血管を広げ、血液中の水分が皮膚に漏れ出すことで赤く膨らみ痒みが生じます。

身体の免疫力が低下している時ほど刺激に対して過敏になっているので、睡眠不足やストレスが溜まっている場合には注意が必要です。

鍼灸師のコメント

私は夏の早朝に釣りをしている際、寒冷蕁麻疹を経験しました。

大きい虫刺されのように腫れ上がったのですが、被れる物に接触していない部位(顔)が腫れてきたことで寒冷蕁麻疹だと気づき、車内に戻り暖を20分ほど取ることで症状は消失しました。

私の場合には、睡眠不足や過労により免疫力が落ちている時に現れるので、抵抗力が下がらないように意識してからは寒冷蕁麻疹が起こらなくなりました。

治療方法

寒冷刺激を避けることが最も大切です。

痒みや赤みが落ち着かない場合には、抗ヒスタミン薬が用いられます。

また、鍼灸で抵抗力を高めておくことも早期回復や予防に効果的です。

鍼灸の効果

鍼灸には自律神経を整えて免疫力を高める働きがあります。

免疫細胞は、細菌に対応する免疫細胞やウイルスに対応する免疫細胞など、役割の異なる免疫細胞が適切な比率で存在することで、さまざまな刺激に直ぐ対応することができます。

睡眠不足やストレス過多による自律神経の乱れは免疫細胞の比率を変えたり、過剰に反応する状態にしてしまうことで、免疫力の低下を招きます。

鍼灸で自律神経を整えることは、免疫の働きを高めると同時に、皮膚症状の悪化に応じて現れる筋肉の緊張やコリ、不眠や冷えなどの全身状態を改善することで、早期回復や予防効果を期待できます。

実際に当室のご利用者様のお声として「寒さへの反応が和らいだ」、「症状の頻度が減った」といった感想をいただくことも少なくありません。

そのため、疲れている時や寝不足の時に寒冷蕁麻疹が起こり易い方は特に是非鍼灸をご検討ください。

寒さで痒みが現れる際には

寒暖差で起こる寒冷蕁麻疹は身体を温めることで症状が落ち着きます

しかし一向に改善しない場合には、他の原因も考えられますので皮膚科の受診をご検討ください。

薬以外の方法で予防していきたいとお考えの方には鍼灸がオススメです。

この記事の著者

中島 裕(Nakajima Yutaka)
中島 裕(Nakajima Yutaka)
「白金のかかりつけ鍼灸師」を目指し、日々鍼灸に励んでおります。

鍼灸は多くの症状改善に効果が期待できる一方で、効果の期待出来ないものや病院での治療を優先する場合もあります。

当室では鍼灸適応を判別し、ご利用者様に最善の治療方法をご提案させていただきます。

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