自律神経の働きと鍼灸治療の効果

内臓の働きを常に調節している「自律神経」

自律神経は交換神経と副交感神経のバランスが偏ることで身体に不調が現れます。

過労やストレスによって自律神経が乱れた際には鍼灸が効果的です。

今回はそんな自律神経について綴らせていただきました。

自律神経とは

内臓や血管の働きを自動で調節する神経です。

自律神経は交感神経と副交感神経の2つがバランスを取り合うことで、血圧や呼吸数、代謝や体温などを一定に調節しています。

サウナに入っても体温が90度にならないのは自律神経が上手く調節しているおかげです。

交感神経

活動時に優位になる神経です。

交感神経が優位になると血圧の上昇やアドレナリンが分泌されることで、活力が湧きます。

ストレス時や日中に交感神経が優位になることで「ストレスへの抵抗」や「活発な活動」を行えるのですが、優位な状態が続き過ぎると「身体が休息できない状態」になります。

副交感神経

休息時に優位になる神経です。

副交感神経が優位になると食べ物の消化や排泄を促し、身体を休息することができます。

しかし副交感神経が優位な状態が続き過ぎると「活力が湧かない状態」になります。

自律神経が乱れる原因と身体への影響

過緊張や長期間のリラックス状態など、極端に偏った生活が主な原因です。

交感神経への偏り過ぎは、身体が休息できないため「不眠症」のもとになり、副交感神経への偏り過ぎは「鬱症状」のもとになります。

また、自律神経は免疫と関係が深いので、さまざまな病気につながってしまいます。

自律神経と免疫の関係性

免疫細胞は「顆粒球(54-60%)」「リンパ球(35-41%)」「マクロファージ(5%)」と働きが異なる細胞が一定の割合で共存することで、多種多様な外敵から身体を守っています。

これら免疫細胞の割合は生活環境で変化し、ストレス状態が長いと顆粒球が増加して「癌」や「潰瘍」に、安静状態が長いとリンパ球が増加して「喘息」や「鬱病」が現れやすくなります。

そのため、ストレスと休息はどちらも過度にならないように注意が必要です。

自律神経の乱れは調べられるのか?

臓器の働きから間接的に自律神経の働きを推測します。

身体の位置や向きを変える動き(体位変換)に伴う血圧測定、心拍と心電図の解析、発汗試験、サーモグラフィー、など検査方法は病院により異なります。

検査結果に異常がない場合に「不定愁訴」や「自律神経失調症」など診断されます。

自律神経を整える方法

生活習慣の見直しや鍼灸が効果的です。

生活習慣の見直しには、起床時間を揃えて入浴を習慣化することをオススメします。

起床時間を揃える

人間の体内時計は24時間より少し長い周期で設定されています。

この体内時計は、脳(視交叉上核)が朝日を浴びることで覚醒して誤差がリセットされます。

体内時計は胃腸や肝臓など、さまざまな臓器に存在しているため、起床時間を整えて体内時計をリセットすることは各臓器の働きを整えることにつながります。

入浴の習慣化

入浴にはストレスホルモン(コルチゾル)を軽減し、幸福ホルモン(オキシトシン)の分泌を促す効果や、自律神経や血流改善効果があります。

精神的緊張が続いている時には「ぬるま湯にゆっくり」、やる気が出ないような時には「熱めのお湯に短時間」浸かるとより効果的です。

『入浴の効果に関する詳細はこちら

鍼灸の効果

鍼灸には自律神経の働きを回復する効果が期待できます。

自律神経の乱れは自立神経の信号(神経伝達物質)に過不足を生じさせることで、各臓器や血管に影響してホルモンバランスや血流悪化を起こし、更に自律神経が乱れる悪循環を生じます。

鍼灸刺激には「神経伝達物質」や「ホルモン」の信号を適切な状態に調節する働き、血流を改善する働きがあるため、自律神経のバランスを安定させて悪循環を断ち切ることが可能です。

そのため、セルフケアでの改善が難しい方や自律神経失調症にお悩みの方に鍼灸はオススメです。

自律神経の乱れを感じたら

身体の疲れが抜けない方、やる気が起こらない方は自律神経の乱れが考えられます。

自律神経は偏った生活習慣でバランスを崩します。

生活習慣を見直しても改善しない場合には、是非鍼灸をご検討ください

この記事の著者

中島 裕(Nakajima Yutaka)
中島 裕(Nakajima Yutaka)
「白金のかかりつけ鍼灸師」を目指し、日々鍼灸に励んでおります。

鍼灸は多くの症状改善に効果が期待できる一方で、効果の期待出来ないものや病院での治療を優先する場合もあります。

当室では鍼灸適応を判別し、ご利用者様に最善の治療方法をご提案させていただきます。

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