前立腺肥大症(BPH)への対処と鍼灸治療の考え方

夜間に何度もトイレに起きる、尿が出にくいといった症状を伴う「前立腺肥大症(BPH)」

加齢とともにみられることが多く、まずは泌尿器科での評価と適切な治療が重要です。

初期段階や体調の影響が関与する場合には、鍼灸が回復の一助となることもあります

今回は前立腺肥大症への対処方法と鍼灸の考え方についてご紹介いたします。

前立腺肥大症とは

BPHは前立腺が肥大し、尿道を圧迫することで排尿障害を引き起こす疾患です

前立腺は膀胱の下に位置し、尿道を取り囲む構造をしています。

加齢に伴って大きくなることがあり、その結果、尿の出にくさや頻尿などの症状が現れます。

悪性腫瘍である前立腺癌とは異なりますが、症状が類似するため鑑別が必要です。

症状

主な症状は排尿困難、頻尿、残尿感、夜間頻尿です

進行すると尿閉や膀胱結石、腎機能への影響が生じる場合もあります。

前立腺癌でも似た症状がみられるため、自己判断せず泌尿器科での診察が重要です。

原因

主な危険因子は加齢です

男性ホルモンの変化が関与していると考えられていますが、詳細な機序は完全には解明されていません。

生活習慣病との関連も指摘されており、全身状態の管理が重要とされています。

治療方法

薬物療法が基本で、進行例では外科的療法が検討されます

α1遮断薬や5α還元酵素阻害薬が用いられ、症状や前立腺の大きさに応じて治療方針が決まります。

尿閉や腎機能障害がある場合は、専門的な処置が必要です。

鍼灸の効果

鍼灸には自律神経や骨盤内血流を整える作用があります

排尿機能は自律神経の影響を受けており、緊張状態が続くと排尿困難感が強まることがあります。

鍼灸刺激はリラクゼーション反応を促し、排尿に関わる筋緊張の緩和に寄与する場合があります。

施術を検討する目安

重度の尿閉や腎機能障害がないことを確認した後に、排尿の違和感や夜間頻尿が残る場合は、鍼灸を検討する目安になります。

当室の考え方

前立腺肥大症では、泌尿器科での診断と治療が優先されます。

当室では、前立腺自体の縮小ではなく、排尿に関わる緊張や不快感の緩和を目的に鍼灸を行っています。

この記事の著者

中島 裕(Nakajima Yutaka)
中島 裕(Nakajima Yutaka)
鍼灸は体の調整機能に働きかける療法ですが、
すべての症状に適しているわけではありません。

当室では、症状の背景や経過を確認したうえで鍼灸の適応を判断し、
その方にとって無理のない選択をご提案いたします。

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鍼灸:8,000円〜(税込)
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